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「軽いな。」
「そうかな。」
うつぶせになって本を読んでいる綾那に覆いかぶさって、
首に腕を回したら、綾那がそう言った。
「少なくとも、あの淫魔よりはずっと軽い。」
「順も綾那にしょっちゅうこういう事してるの。」
「うん。あ、でもあいつの場合は即、釘バットだけどね。」
順は綾那と同じ部屋だから、いつでもこういうことができるんだね。そう思うと、いつも順が羨ましくなる。
「それに…」
綾那が言葉を続けた。
「あの淫魔は、常にいやらしいオーラが出てて、
ほっとくとそのまま何されるか分かんないのよ。」
「じゃあ、私はいやらしいオーラが出てないのかな?
でもね、ほっといたら何するか分からないのは、一緒だよ。」
「へ?」
無防備に振り向いた綾那に、キスをした。
綾那の口内を蹂躙した後、ゆっくり唇を離した。
「ん、ぁ…夕歩…」
「相変わらず感度がいいね。まだまだこれからなのに。」
「ちょ、夕歩。順が帰ってきたらどうす…、んんっ。」
言いかけた綾那の唇に、自分のそれを重ねてふさいだ。
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