最初は、そう…ただ良く気のつく人なのだと、そう思っていた。



Chorus Ensemble



届きそうで届かない、美術室の棚の一番上にある本。
必死に伸ばした私の手を越えて行く手があった。

「はい。」

その手は本取って、私に差し出した。

「……」
「あれ、この本じゃなかった?」
「いえ、…ありがとうございます……」
「どうかした?」
「その…先輩って、良く気のつく人だなって思って…」
「ええ、もちろん。」

ようやく本を受け取った私に笑顔を向けて、先輩は言った。



「だって、いつでもゆかりのこと見てるもの。」



最初は、そう…ただ良く気のつく人なのだと、そう思っていた。
周りに気の遣える人なのだと。

年上で、部長で。

誰にでも優しくて。


だからなのだと。


なのに、そんな風に言われたら、自分だけが特別なのかと勘違いしてしまいそうで…


END

恋の予感!!??
まったく、優しさは罪だねwwww
ゆかりはむしろ勘違いの1つでもぶちかまして恋する乙女になっちゃいなYO!
槙先輩の中でゆかり(綾那とペアで)は特別に決まってんだろ!!!!
入学当時から見つめられてますよwww

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